看護学校で学んだこと

 

看護学校では身体について様々なことを学びました。


解剖生理で身体の仕組み、その精巧さを知りました。

身体ってスゴイ!!なんなんだ、このメカニズムは!と、
いにしえの祖先から授かった生命、
私たちの身体の仕組みに感動しっぱなしでした。

薬理学の授業では、1番はじめに、薬とは毒である。
副作用のない薬はない。
すべての薬には副作用がある。と、習いました。

だから、薬を使う時は慎重に、
本当に必要な時、避けられない時のみに使っていくこと、
と習いました。

外科概論の授業では、手術など、
身体にダメージを与える侵襲(しんしゅう)の強い治療は、
できるだけ避け、慎重に選択すること、
それをしないと、避けられない時のみにすること、
できるだけ身体に与えるダメージの少ない侵襲の低い治療を選ぶこと、と習いました。

麻酔とは、限りなく死に近づくことである。
麻酔から覚めないこともある。
だから、麻酔をするかしないかの選択は
本当に慎重に吟味して選択すること、と習いました。

私はなんちゃってナースで、
看護師として出来のわるいナースでしたが、
看護学校で習ったことは、現代社会を生きる上で、
とても役立っています。

子育てにおいても、子どもが熱出したって、
あー熱出したかったのね、って、
平静でいられるのも、きっとそう。

熱というのは、外から入ってきたウイルスや病原菌に対して、
身体が熱を発することで、全身の体温を上げ、
ウイルスや病原菌などの異物を殺菌し追い出すメカニズムです。

だから、身体の精巧なメカニズムに従って、
熱が出たら、出しきってあげよう。

せっかく身体が熱を発しているのに、
解熱剤を使って、熱を下げようとすると、
かえって悪化してしまったり、
そのウイルスなどの異物に対して
しっかりと免疫ができない可能性がある。

だから、熱がでたらしっかりと出しきってあげよう。
そうすることで身体はしっかりとした免疫をつけることができる。
免疫がつくと、よりたくましく生きていける。

インフルエンザで高熱がでると、
インフルエンザ脳症になってしまう可能性があるから、
熱を下げなくちゃ!と思っているあなた。

インフルエンザ脳症は高熱でなるんじゃないですよ。

熱をアスピリン系解熱剤で下げようとするから
インフルエンザ脳症になるんですよ。

日本ではインフルエンザ脳症という名前で、
まるでインフルエンザウイルスが原因であるかのように
誤解させるような名前ですが、

海外ではライ症候群と呼ばれ、
高熱に対して解熱剤を使用したことによって生じる薬害であると、考えられています。

インフルエンザが怖いのではなく、
インフルエンザに薬を使うのが怖いのですよ。

インフルエンザはたいてい3日くらい熱を出しきったら、
身体は自然と回復してくるものです。
自分の身体の中の免疫をしっかり全うさせてあげよう。

身体という精巧なメカニズム、
そこに外からよく分からない薬を入れることによって、
そのメカニズムを狂わせないように。

いにしえから身体に備わっている自然治癒力という身体の力を信頼しよう。

子どもが高い熱を出してヒーヒー言っているのをみてられない、
なんとかしてあげたい、と思ってしまうのも親ごころ。

そうそう、看病は大変ですよね。
しんどいですよね。

子どもは子どもの力で異物を排除し、
ひと回り大きな自分になるために、
免疫をつけるために、乗り越えるために、
頑張っています。

添い寝して水分だけはとれるように、
寄り添っていけたらいいですね。

幼児期は免疫系を活発に発達させる時期で、
10才前後には20才の2倍、200%の成長を遂げるそうです。

20才以後は緩やかに衰退していくので、
10才前後が人生で1番免疫系が活発になる時期なのです。

1番身体が強い時期。

この時期に感染症にかかって、免疫をつけておく。

そしたら、その後大人になってもその感染症にかかりにくい丈夫な身体になるといわれています。

私たちが生きるということは、ウイルスや病原菌などの異物を避けることではない。

異物を避けることによって貧弱な免疫、貧弱な身体になるのではないか?

それらの異物に出会い、身体の中に取り込んで、
自分で免疫を獲得することによって、
たくましく生きられるのではないか?

そんな医の基本、身体の智恵から、
離れゆくような現代社会日本。

医薬の巨大なビジネスにねらわれることなく、
マスメディアにあおられることなく、
人本来の生物としてもつ力を。

最近の世の中の流れについて思うところがあり、
つぶやいてみました。

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