SARSの思い出

 

神奈川県内の病院で看護師をしていた頃。
世界でSARSが騒がれました。

「パンデミック、ウイルスの暴発にどう立ち向かっていくか?」
そんな院内講習がただちに開かれました。

ドクターやナースなど集まる中で、
多国籍製薬会社のグラクソスミスクラインが
企画、主催したものでした。

ただならね雰囲気が醸し出されていました。

陰圧病棟での感染管理、N95マスクの取り扱い、
1行為に対して1手洗いの励行など、
話されたと思います。

院内の感染対策委員が活発になり、
手洗いも洗い残しがないように、
すみずみまで洗うように指導がなされました。

院内備え付けの合成洗剤を使って、
手をすみずみまで洗って、病室に入いる時には、
ワンプッシュのアルコール手指洗浄。
1行為に対して1手洗い。

見る間に、私の手はがさがさ。
ただれて、赤くなり、痛々しいものとなりました。

ひび割れて、血が出て、
もうこれ以上洗剤つけて洗えません、
という手になりました。

皮膚科で包帯ぐるぐる巻きになった私の手をみて、
ベテランの主任ナースが言いました。

「感染対策委員のいう通り、合成洗剤でごしごし洗って、
アルコール手指消毒したら、皮膚に備わっている自然のバリアを
なくなっちゃうよね。
バリアをつくってくれている皮脂や善玉常在菌がなくなっちゃったら、
そこに悪玉菌が住み着いて、それこそ感染源になってしまうでしょ。
手は流水で洗うのが1番。」

日本はメディアも大騒ぎして、
世界中のタミフルを買い占めました。

結局、日本では、SARSの患者は一人も出ませんでしたし、
世界的なパンデミックもおこりませんでした。

結局、残ったのは大量の使われなかったタミフルと
包帯ぐるぐる巻きの手でした。

大々的にうたわれていることが、
本当に効果的なのか、
身体の力を強めてくれるものなのか、
考えるきっかけになりました。

自分の身体を信じる。
身体の声をきく。
もともと身体に備わった身体の力を信じる。

身体に備わった力を失わないようするには
どうしたらいいのか考え、
暮らしていくのが大切だなあと思いました。

今回の騒ぎで、そんなことを思い出しました。

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