私が助産師を目指す理由

看護学校時代に、病院でのお産と助産院でのお産をみる
経験をさせていただきました。

病院でのお産は一言でいうと、
システムのためのお産でした。

もちろんたくさん努力している病院もあると思います。

けれど看護学生の私が見たお産は、
やはり母子のことを最大限に思ったお産ではなかったのです。

陣痛室で、一人痛みに耐えるお母さん。
助産師さんが時折モニターを見に来るだけ。
ああ、誰かそばにいてあげて。
訳が分からないながら腰をさする私。
どうしたらいいのだろう。

はい、時間です。
お母さんの骨盤より赤ちゃんの頭が大きいから、
下から産むのは無理だよ、っていうお医者さん。

お母さん、どうしても頑張りたいと、
数時間頑張るけれど、力尽きて、
医師の説得で帝王切開になった。

その時のお母さん、
「ああ、普通に産めないダメな母親ね」って。
そんなことないよ、一生懸命陣痛に耐え、
努力しましたよって、言ったけど、
悲しそうだった。

そして助産院での実習
妊婦検診も予約制で待たされることもなく
、30分くらいたっぷりふっくらとした心地よいソファーに、
アロマでマッサージしてもらいながら、
信頼している、おなじみの助産師さんに検診してもらう。

「産んでからもお母さんたちは
ヨガとかいろいろな活動をしていて
助産院に通ってくる。
子育ての相談にのったり、
地域の中でずっとその子を見守り続けているんですよ」

という助産院の助産師さんの話を聞いて、
地域の中でずっと続いていく関係って
いいなぁととても印象に残りました。

私がもし産むことになったらここで産もう。
そう心に決めた。
そして10年ほどして、その助産院で出産した。

そして、出産後は想像していなかった大変さだった。

横浜にいた頃。
夫は毎晩仕事で午前様。
毎週末、栃木への出張。
慣れない一人きりの子育てに
産後から続く疲労、イライラ、
帰宅した夫につらくあたることも多くなりました。
生まれてきた子どもは無垢、純粋そのもので、
それを壊してはいけない、傷つけてはいけないと、
いい育児、子育てをしなくてはと、
どこか、いいお母さんを目指して
張りつめていたと思います。

産後から自分の身体が
自分の身体じゃないような
ふらふら、ふわふわとした感じで、
まあやつれたんですね、
抜け毛もひどかったですし、
かなり痩せました。
ある時、朝、腰が痛くて
布団に仰向けに寝転んだ姿勢のまま、
起きられなくなったのです。

ガバッと起きられず、身動き取れず、
じわじわ身体をほぐして
そろりそろりと時間をかけて
少しずつなんとか身体を起こす状態。

そんな状態が続き、
これはヤバイと思い、鍼灸院へ。

身体をほぐしてもらい、ストレッチをしたりして
少しずつ改善してきたのでした。

そんな時、知り合いの方から
産後うつのフォーラムが開かれることを聞きました。

ちょうどアナウンサーの方が
産後うつで亡くなってしまい、
そのことを契機として
危機感をもって開かれたフォーラムでした。

父親の育児参加をすすめる
NPOファザーリングジャパンが企画したものでした。

私は夫に産後の女の人が置かれている状況を
理解してもらいたかったので、参加を促しました。

そんなこんなで、第一子が生まれてから
怒涛のようにいろいろなことがありました。
ようやく自分の産後の身体が回復して
元気になってきた頃、東日本大震災がおきました。
311はさらに強烈でした。
母と子は守られない。
大切にされない。

なんなんだろう、この産むという貧しさは。
事故当時、マスメディアが流す原発は安全だと
声高にいう情報に、警鐘を鳴らしてくれたのは、
その助産院で出産したお母さんたちの
メーリングリストでした。

子どもを寝かしつけてから、パソコンで、
信頼できる情報を探す日々がはじまりました。

震災後の非日常の生活、放射能の不安、
夫に20年ほど勤めた会社を辞めてもらい
四国の田舎への移住、子育てのつまづき。

そんなとき、2人目の子を妊娠し、
アニタ助産院の竹内喜美恵助産師と出会い、
そちらで出産しました。

竹内さんはまさに高知のはちきんという感じで、
恐くて、きつくて、働き者で、飾らない、
一生懸命その道を極める人でした。

出産の介助は本当に熟練していました。
熟練した方についてもらえる安心感。
神ですね。

そして女性にとって本当に大事な産後は
しっかり休ませていただきました。

鍼灸師でもある竹内さんの愛を込めた
イタタタなマッサージも効きました。笑

以前から憧れはあったのですが、
助産師になりたいという思いが一層強くなりました。

ただ母子の命をあずかるという責任が私には重くて恐くて、
一歩踏み切れませんでした。

そんな時、オーガズミックバースという映画を観たのです。

そしてやっぱり助産師になりたいんだ、と思いました。

そして今に至ります。

8月の入学試験に向けてぐわんばるぞおー。
そしてきはじめた産前産後ケアハウスの立ち上げもぐわんばるぞおー。

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